GA4がなくても始められる、Wixのアクセス解析|クリック・問い合わせ・メルマガの反応を見る
Wixのサイトを公開したあと、アクセス数だけを確認して終わっていないでしょうか。
「問い合わせへのリンクは押されているのか」「フォームは送信されているのか」「メルマガからサイトに来てもらえたのか」。こうした確認は、GA4を導入する前でも、Wixのアクセス解析から始められます。
ただし、クリック計測の有効化や、配信するリンクの準備が必要な場面もあります。この記事では、企業サイトの日常の改善に使うことを想定して、標準機能で分かることと、設定を確認したいところを整理します。
この記事の要点 |
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Wixのアクセス解析では、まず何を見る?
最初に見たいのは、サイト全体の増減だけでなく、どこから訪問され、どのページが見られているかです。
ダッシュボードの「すべてのレポート」を開くと、「トラフィック」や「行動」などの分類から確認できます。期間をそろえて、前の期間と比べてみましょう。
確認すること | 見るレポート・指標 |
訪問の規模と増減 | トラフィック概要などで、セッション数・訪問者数・ページ閲覧数を分けて確認 |
どこから来たか | アクセス元ランキングで、GoogleやFacebookなどの流入元を確認 |
最初に見られたページ | エントリーページごとのトラフィックで、サイトへの入口を確認 |
どのページが見られたか | ページ訪問レポートで、ページごとのセッション数などを確認 |
セッション数、訪問者数、ページ閲覧数は別の指標です。「アクセス数が増えた」と報告するときも、訪問の回数を見ているのか、訪問者の数を見ているのか、ページの表示回数を見ているのかを添えると話が通じやすくなります。
例えば、ブログ記事が入口になっているなら、トップページだけを直す前に、その記事からサービスや問い合わせへ進める案内があるかを見てみます。これは数字から次の確認先を決める、という使い方です。
問い合わせボタンが押されたかを確認する
「行動」の「ボタンクリック」レポートでは、対応するボタン、リンク、クリックできる画像などの反応を確認できます。ボタンの文字や種類、リンク先も照らし合わせて、何が押されたのかを見ます。
初めて開いたときに「クリック追跡を有効にする」が表示されたら、有効化が必要です。Wix公式は、クリックを追跡するには訪問者のCookieへの同意も必要と案内しています。ページ上のすべての操作が、設定や同意に関係なく記録されるわけではありません。
表示する指標にも注意してください。総クリック数とユニーククリック数では、同じ人による繰り返しの操作の扱いが異なります。画面の数値だけを切り取らず、指標名と集計期間を一緒に確認します。
また、「お問い合わせ」というボタンが押されても、フォームが送信されたとは限りません。電話やメールのリンクを押したことも、実際に会話や相談が始まったこととは分けて考えます。
特にWixの「お問い合わせクリック」レポートは、WhatsApp・電話・メールのクリックを扱うものです。問い合わせページへ移動するボタンや、フォーム送信の件数と取り違えないようにしましょう。
フォーム送信と、事業につながる相談を分ける
Wixフォームを利用している場合は、フォームごとの回答数や、一定期間の回答数をアクセス解析で確認できます。「すべてのレポート」の検索欄に「フォーム」と入力すると、対象のレポートを探せます。
確認するときは、問い合わせフォームを指定し、集計期間もそろえます。資料請求やメルマガ登録など別のフォームがあるなら、まとめた合計だけでは問い合わせの増減を判断しにくくなります。
新旧のWixフォームでは、利用できる内訳に違いがあります。また、外部サービスのフォームを埋め込んだ場合まで、Wixフォームと同じように集計できるという意味ではありません。
フォーム送信数は、相談の質や受注件数を表す数字でもありません。営業メール、テスト送信、重複した内容などを区別し、実際に届いた回答と照らし合わせて確認します。
「送信は増えたが、依頼につながる相談は増えていない」という場合は、集客数だけでなく、サービス説明や依頼条件の伝え方も見直す候補になります。
検索やSNSから、問い合わせにつながっているか
次に確認したいのが、訪問者の流入元とフォーム送信の関係です。
Wixには「アクセス元別フォーム回答数」など、流入元別にフォームの反応を見るレポートがあります。検索やSNSからの訪問が増えていても、フォームの回答が同じように増えているとは限りません。
まず訪問の多い流入元を確認し、同じ期間のフォーム回答数を見ます。比較するときは、対象フォームや流入元の分類がそろっているかも確認してください。
ただし、この確認で分かるのは、レポート上で流入元と結び付いた回答の傾向です。ある人が過去に見たすべての記事や、その後の商談成立まで自動的に分かるわけではありません。
ボタンクリックの一覧に流入元が表示されていない場合も、別の流入レポートを並べただけで「この流入元の人が、このボタンを押した」とは断定できません。フォーム送信の内訳と、個々のボタンのクリックは、確認できる範囲を分けて読みます。
メルマガからの訪問は、配信前のリンクで整理する
メルマガやSNS投稿からの訪問を区別したいときは、UTMパラメータが役立ちます。リンクの末尾に、配信元や企画名などの目印を付ける方法です。
WixメールマーケティングではUTMが自動で付加されます。他の配信サービスなどから案内する場合は、必要に応じて自分で付けます。すでに配信サービス側で付加する設定があるなら、同じ項目を重ねて付けず、実際に送られるURLを確認してください。
外部の配信サービスから、あるブログ記事を案内するなら、次のように名前を決めておくと整理できます。値は運用上の例であり、Wixが指定する固定の名前ではありません。
項目 | 設定例と意味 |
utm_source | newsletter:配信元を識別する名前 |
utm_medium | email:メールからの訪問として分類する値 |
utm_campaign | security_news_202610:今回の配信を識別する企画名 |
記事本文へ誘導するリンクだけでなく、メールのフッターにある公式サイトへのリンクも、同じ配信として集計したいなら対象に含めます。リンク先のページはそれぞれ保ち、配信元・媒体・企画名の付け方をそろえる、という考え方です。
配信前には、テストメールから記事と公式サイトの両方を開き、目的のページに到達するか、付けた目印がURLに残っているかを確認しておきましょう。
なお、Wixの「メルマガキャンペーンのクリック」レポートでは、一つのメール内の画像とボタンが同じURLに向かう場合、クリック数がまとめられます。その数字だけで、本文の画像とフッターのどちらが押されたかまで分かるとは限りません。
「配信から何件訪問されたか」と「メールのどの位置が押されたか」は別の問いです。まずは前者を確認できるようにし、位置ごとの比較が必要になった段階で、配信ツールの計測方法を確認するのがおすすめです。
GA4や広告のコンバージョン設定は、別に考える
訪問状況、対応するリンクのクリック、Wixフォームの送信を見てサイトを改善したい。こうした目的なら、Wixの標準レポートから着手できます。GA4の導入が終わるまで、改善を待つ必要はありません。
一方で、GA4で決めた行動をキーイベント(成果として重視する行動)として扱うことや、Google広告・Meta広告へ成果を送ることは、別の設定です。Wixのレポートにフォーム送信数が出ているだけで、外部サービス側にも同じ成果が設定済みとは判断できません。
Wixには、コードを書かずに追跡対象やGoogle広告のコンバージョンを設定する「イベントマネジャー」もあります。ただし、有料プランと独自ドメイン、対応するマーケティングツールの接続などの利用条件があります。標準のボタンクリックレポートを開く操作とは分けて確認してください。
GA4を使うかは、「GA4で確認したいことがあるか」で決められます。すでに社内の報告や広告運用で使っているなら、その用途を確かめたうえで併用します。標準解析で足りる範囲と追加の計測が必要な範囲を、先に整理すると選びやすくなります。
数字を見たあと、何を直すかを一つ決める
レポートを開くことよりも、そのあと何を確認し、何を変えるかが大切です。例えば、次のように改善の候補へつなげられます。
見つかった傾向 | 次に確認すること |
記事は見られているが、相談へのクリックが少ない | 記事の内容に合った案内か、スマートフォンで見つけやすい位置かを確認 |
問い合わせページは見られているが、フォーム送信が少ない | 入力項目、送信操作、相談できる内容の説明を確認 |
メルマガのリンクは押されているが、訪問先で次の行動が少ない | メールで伝えた内容とリンク先の説明が合っているかを確認 |
これらは原因の断定ではなく、調べる順番の提案です。件数が少ない期間の増減だけで、ページの良し悪しを決めないようにします。
変更した日と内容を残し、次の期間も同じ指標で確認する。その繰り返しから始めれば、いきなり複雑な計測環境を組まなくても、改善の判断材料を増やせます。
「数字は出ているけれど、どこを直せばよいか分からない」という場合は、確認したい成果と現在の導線を整理するところから始められます。
WixerDesignでは、Wixサイトの制作・改善・運用支援についてご相談を受け付けています。詳しい分析や改善設計が必要な場合は、内容を確認したうえでご案内します。
機能・設定の説明は2026年10月26日にWix・Googleの公式資料で確認しました。本文の確認順や改善例はWixerDesignからの提案です。画面や利用できる内訳は、使用している機能や設定によって異なります。



