AIとSaaS、どちらを選ぶ?Claudeで資料を作って、Gammaの必要性を考えた
先日、AIで内容をまとめ、プレゼン資料を作るためのプロンプトを用意しました。
あとはGammaで形にすればいい。そう思っていたのですが、出来上がったものを見て、正直、微妙だなと感じました。
そこでClaudeにも資料を作らせてみたところ、こちらは普通に使えると感じる出来でした。
「これなら、資料を作るためにGammaを使う必要はあるのだろうか?」
今回、考えたいのはこの疑問です。Gammaだけの話ではありません。
普段使っているAIで用事が済むようになったとき、私たちは何を理由に、別のサービスを契約し続けるのでしょうか。
この記事の要点 |
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AIとSaaS、という分け方は少しややこしい
「AIか、SaaSか」と考えましたが、厳密には、この二つは対立する分類ではありません。
AIは技術の呼び方で、SaaSはインターネット経由でソフトウェアを提供する形態を指します。GammaもAIを使うサービスですし、Claudeもオンラインで利用するサービスです。
ここで比べたいのは、幅広い仕事を会話で頼める汎用AIと、資料作成など特定の用途に合わせて作られたサービスです。
今まで専用の道具を使っていた仕事を、普段のAIとのやり取りの中で終えられるようになる。その変化を、自分の仕事で感じたという話です。
Claudeの公式ヘルプでも、会話からPowerPoint、Word、Excel、PDFなどのファイルを作成できると案内されています。
資料の文章を考えてもらうだけでなく、ファイルとして形にするところまで頼めるわけです。
公式資料: Claudeでファイルを作成・編集する
今回の出来栄えだけで、Gammaの価値は決められない
ここは、自分の感想と製品の評価を分けておきたいところです。今回、Gammaの仕上がりには満足できず、Claudeでは使えると感じました。
これは、今回自分が作った資料についての感想です。製品全体の性能を評価するには、入力条件や設定を揃え、ほかの資料でも比較する必要があります。
そのため、「誰が使ってもClaudeのほうがよい」「Gammaの品質が劣っている」とまでは言えません。違う資料や指示なら、感想が変わることもあるでしょう。
それでも、自分が契約を続ける理由を考え直すには、十分なきっかけでした。知りたいのは製品ランキングではなく、自分の仕事にとって必要なのかどうかだからです。
Gammaには、共有相手の閲覧・コメント・編集の権限を設定する機能があります。また、共有した資料の閲覧状況を見る分析機能も用意されています。
分析の全機能を使えるのはPro以上など、利用条件はプランで異なります。資料を作った後の使い方まで含めると、評価するポイントは変わります。
自分は、そのサービスのどこにお金を払っているのか
例えば、一人で資料を作り、PDFなどで相手に渡せればよい場合。普段のAIで満足できるものが作れ、その後の修正にも困らないなら、専用サービスを使う理由は小さくなるかもしれません。
一方、複数人で資料を更新したり、相手に見せる共有先を管理したりする仕事なら、作成後の機能が大事になります。
AIが作ったファイルを受け取ってから、自分たちで補う作業が増えるようなら、その分も比べる必要があります。
比べたい場面 | 自分の仕事で確かめること |
最初の仕上がり | 内容、見た目、提出形式が目的に合っているか。 |
修正するとき | 一部分を直すのに、どれくらいの指示と確認が必要か。 |
相手に渡すとき | 相手の環境で開けるか。必要な共有・編集の方法を使えるか。 |
担当者が変わるとき | 元データや修正方法を、次の人が無理なく引き継げるか。 |
費用を振り返るとき | 月額料金と、作成から確認・修正・共有までの手間に納得できるか。 |
「契約しているから使う」になっていないか。逆に、「AIで作れたから」という理由で、後の仕事を増やしていないか。今の自分の用途で一度、最後まで試してみるのがよいと思います。
AIがSaaSを置き換える、というより
この先、AIがSaaSをどこまで置き換えるのか。今回の体験だけで、そこまでは予測できません。
ただ、汎用AIで満足できる成果物が増えれば、用途ごとに別のサービスを契約する理由は、今より厳しく問われるのではないか。私はそう感じています。
特に、自分が使っている機能がAI側でも十分に使えるようになれば、契約を見直す候補にはなるでしょう。
同時に、GammaのようにAIを取り込んだ専用サービスもあります。こうしたサービスが、さらに使いやすくなる可能性もあります。
汎用AIの機能も、専用サービスの使い勝手も変わっていく中で、今日の判断がずっと続くとは限りません。これは将来への私の見方であって、特定のサービスが不要になるという予告ではありません。
使う側としては、AIかSaaSかという名前より、「今の仕事を、納得できる品質と手間で終えられるのはどれか」を、その都度見直すことになるのだと思います。
Web制作をする自分にも、同じ問いが返ってくる
WixerDesignは、WixやReaddyAI、Base44などを使ってWebサイトやアプリの制作を支援しています。だから、この話をサービス提供会社だけの問題として眺めてはいられません。
利用者がAIで形にできることが増えたとき、「作れます」という説明だけで依頼する理由になるのか。今回、Gammaについて感じた疑問は、そのまま自分たちの仕事にも返ってきます。
どのサービスを選ぶか。何を作り、何を作らないか。誰が更新し、公開後にどう使っていくか。
そうした判断や、実際に使って困った箇所の改善まで含めて、相談する意味がある仕事をしたいと思います。
今回の資料作りで感じたのは、AIの出来栄えへの驚きと同時に、使い慣れた道具を選び直す必要がある、ということでした。
皆さんが毎月料金を払っているサービスには、今も使い続けたい理由があるでしょうか。私も、自分の契約と仕事を見直してみます。
Webサイトやアプリで、どのサービスを使うか迷っている方は、実現したいことと、公開後の使い方をお聞かせください。


