Wixサイトの担当者が変わるとき、何を引き継ぐべきか
ホームページ担当者の交代が決まると、まず更新方法を教えようと考えるかもしれません。お知らせの書き方、画像の差し替え方、公開ボタンの場所。もちろん必要ですが、その前に確かめておきたいことがあります。
後任者は、自分のアカウントでサイトに入れるでしょうか。プランやドメインの更新通知は、誰に届くでしょうか。問い合わせは、交代後も社内の誰かが受け取れるでしょうか。
操作マニュアルがそろっていても、これらが前任者にしか分からなければ、引き継ぎは終わっていません。
Wixサイトの担当者が変わるときは、所有者とアクセス権を確認し、契約・通知先を整理してから、日常の更新作業を引き継ぐ。この順番で進めることをおすすめします。
最初に確認するのは「編集できる人」より「所有者」
Wixでサイトを編集できることと、そのサイトの所有者であることは別です。Wixには共同管理者の仕組みがあり、役割に応じた権限を付けて、別のユーザーを招待できます。サイト所有者は、サイトを作成したユーザー、または所有権を譲り受けたユーザーです。
たとえば、会社の担当者が共同管理者として日々更新し、所有者は制作会社という構成もあり得ます。逆に、社員が個人のWixアカウントで作成し、その社員が所有者になっていることも考えられます。ここは推測せず、現在の設定を確認してください。
引き継ぎ時には、「誰が所有者か」「会社として誰が管理責任を持つか」「その人に連絡できるか」をそろえて確認します。所有権を移す必要がある場合は、Wixのサイト移行手続きを使います。単に後任者を共同管理者として招待する場合とは、分けて考える必要があります。
なお、制作会社が所有者になっているだけで、直ちに問題があるとはいえません。保守契約などの事情もあるため、管理の実態と契約内容を確認し、今後の運用に合う形を相談しましょう。
ログイン情報を渡すより、後任者を招待する
前任者のメールアドレスとパスワードを、そのまま後任者へ渡す。手早い方法に見えますが、認証に使う端末やメールも前任者に依存したままになりがちです。個人のアカウントなら、会社と無関係のサイトが含まれている可能性もあります。
日常の更新担当を交代するなら、後任者自身のWixアカウントを共同管理者として招待し、必要な役割を付ける方法を基本に考えてください。Wixは定義済みの役割に加え、カスタム役割にも対応しています。付与する権限は、実際の担当業務に合わせて確認します。
招待メールを送るだけでは、引き継ぎは終わりません。後任者が承認し、自分のアカウントで対象サイトを開けるところまで確かめます。さらに、担当するブログやページを編集できるかも確認しましょう。
前任者の権限を外すのは、その後です。先にアクセスを消してしまうと、設定の確認や説明が必要になったときに手戻りが生じます。交代日と権限を外す日を決め、後任者の動作確認を済ませてから切り替えると整理しやすくなります。
サイトの契約と、問い合わせの行き先も引き継ぐ
サイトが表示されている間は、契約や通知先を見直す必要を感じにくいものです。だからこそ、担当者交代を機会に、一度一覧にしておきましょう。
確認したいのは、サイトプラン、有料アプリ、ドメイン、業務用メールの契約先と更新日です。支払いを管理する部署と、更新や請求の通知を受け取る人も記録します。Wix以外で契約しているドメインやメールがあれば、その管理先も含めます。
Wixのプレミアムサイト移行では、サイトプランやドメインなどの移行オプションがあります。ただし、何を移行するかの確認は必要です。「サイトを渡したので、関連する契約もすべて片付いた」と判断しないようにしてください。外部で契約したサービスは、別に確認します。
同じように見落としたくないのが、問い合わせの通知先です。フォームごとに、誰が通知を受け取り、どこで内容を確認し、誰が返信するのかを整理します。
後任者がサイトを編集できても、問い合わせ通知が前任者のメールに届き続けていたら、業務は引き継げていません。切り替え後はテスト送信を行い、通知の受信と返信の流れまで確認してください。テストと分かる内容にし、確認後の処理も決めておくと混乱を防げます。
マニュアルは「更新頻度の高い作業」から作る
すべての機能を説明する分厚いマニュアルより、翌週から必要になる作業を迷わず行える資料のほうが、引き継ぎでは役立ちます。
たとえば、月に一度のお知らせ更新が中心なら、原稿の確認先、記事の作成場所、画像の選び方、公開前の確認、公開後のチェックまでを、一連の作業として残します。ボタンの場所だけを記録するより、仕事の流れが伝わります。
「この文章は誰に確認するのか」「写真の掲載許可は取れているのか」「公開してよい日付はいつか」。更新が止まる理由は、操作の難しさだけではありません。判断に必要な情報も一緒に引き継ぐことが大切です。
資料を作ったら、後任者に実際の作業を一つ進めてもらってください。前任者が横で操作を見せるだけでは、分からない箇所が残りやすいためです。後任者がつまずいたところを書き足せば、その会社で使えるマニュアルになります。
GA4やSearch Consoleは、Wixとは別に確認する
アクセス解析や検索状況の確認も担当業務に含まれるなら、GA4とGoogle Search Consoleへのアクセスも確認します。Wixの更新権限と、Google側のデータを閲覧する権限は別々に点検してください。
ツール名だけでなく、どのサイトのデータを見ているのか、普段どのレポートを確認しているのか、何を問い合わせ完了として数えているのかを残しておきます。設定を引き継ぐ際に、計測の意味まで伝わっていれば、前任者と後任者で数字の解釈がずれることを減らせます。
ここで急いで設定を作り直す必要はありません。まず現在の設定を把握し、分からないものは「要確認」として残すほうが、引き継ぎ中の混乱を抑えられます。
引き継ぎ完了は、後任者が一人で作業できたとき

引き継ぎの最後には、後任者のアカウントで次のことを確かめてください。
対象のWixサイトを開き、担当する更新作業を進められる
問い合わせ内容と通知を確認し、社内の対応先が分かる
契約の更新日、通知先、支払い担当が分かる
必要なアクセス解析データを確認できる
判断に迷ったときの確認先が分かる
「説明を聞いた」より、「自分で一度できた」を完了の基準にすると、残っている課題が見えてきます。
WixerDesignでは、Wixサイトの制作だけでなく、公開後の運用に関するご相談も受け付けています。担当者交代を控えている方は、現在のサイト、後任者が担当する作業、分からなくなっている設定をお知らせください。
まず何を確認する必要があるか、一緒に整理します。
参考にしたWix公式情報
Wixの機能に関する記述は、2026年10月2日に確認した公式情報に基づいています。


