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チラシや展示会のQRコード、GA4でWebへの流入を計測するには

10月8日
読了時間: 7分

更新日:10月11日

チラシや展示会の案内にQRコードを載せたものの、そこから何人がサイトを訪れたか分からない。配布物を増刷するか、掲載内容を変えるか判断できず、毎回同じものを使っていないでしょうか。


QRコードを作る前に、遷移先のURLと計測の目印を決めておくと、紙からWebへの流入を確認できます。ただし、GA4に記録された訪問数は、QRコードが読み取られた総回数でも、問い合わせの件数でもありません。


この記事では、企業のWeb担当者が印刷会社・制作会社と共有しておきたい準備と、配布後に見る数字を整理します。設定の仕様は公式資料に基づき、設計や評価の進め方はWixerDesignからの提案として説明します。


この記事の要点

  • 配布物を区別するUTM付きURLを用意し、そのURLからQRコードを作ります。

  • 印刷前に実際のサイズで読み取り、遷移先とGA4の計測を両方確認します。

  • GA4の訪問数はQRコードの総読み取り回数や問い合わせ件数とは異なるため、分けて評価します。




最初に決めるのは、QRコードの先で何をしてもらうか


QRコードのリンク先を、ひとまずトップページにしていませんか。会社を知ってもらう目的なら選択肢になりますが、資料請求や特定サービスの相談を促したい場合は、目的に合うページへ直接案内するほうが、読み手が探す手間を減らせます。


たとえば、チラシに「導入前の相談はこちら」と書くなら、遷移先でも相談対象、対応範囲、問い合わせ方法がすぐ分かるようにします。紙に書いた案内と、スマートフォンで最初に見える内容をそろえてください。


これは、専用ページを必ず新設するという意味ではありません。既存のサービスページで必要な情報が伝わるなら、そのページを使い、案内文や相談ボタンを見直すところから始められます。



同じページへ誘導するときも、配布物ごとに目印を付ける


チラシと卓上POPが同じURLのQRコードを使っていると、URLだけからはどちらを経由したか区別できません。比較したい単位に合わせて、リンク先URLにUTMパラメータを付けます。UTMは、流入元や施策名を解析ツールへ伝えるための文字列です。


Googleは、キャンペーンを識別するURLにutm_source、utm_medium、utm_campaignを使う方法を案内しています。表示物の違いを記録するにはutm_contentも利用できます。


例)

  • utm_source:流入の出どころ。例として、展示会名を表すexhibition_a

  • utm_medium:媒体の種類。今回の命名例ではqr

  • utm_campaign:施策名。例としてautumn_consultation

  • utm_content:比較する掲示物。例としてflyer、table_pop


上記は本記事の命名例で、Googleが定めた必須の名称ではありません。qrという独自のメディア名が、GA4の標準チャネル分類で希望どおりに分類されるとは限りません。最初は「セッションの参照元 / メディア」と「セッションのキャンペーン」で、付けた値を確認するのが分かりやすい方法です。


同じ施策では、施策名をそろえ、掲示物だけを変えます。英小文字を基本に、担当者が変わっても同じ名称を使える一覧を残しましょう。Googleの資料でも、大文字と小文字の違いは別の値として扱われると説明されています。



印刷前に、URLと計測の両方をテストする


たとえば、案内ページのURLが https://www.example.com/consultation なら、チラシ用の計測URLは次のようになります。※説明用の架空URLなので、そのまま印刷には使わないでください。


https://www.example.com/consultation?utm_source=exhibition_a&utm_medium=qr&utm_campaign=autumn_consultation&utm_content=flyer


まず完成したURLを開き、想定したページが表示されるか確認します。そのURLからQRコードを作り、実際の印刷サイズの試し刷りをスマートフォンで読み取ります。デザインデータ上で読めるだけでは、印刷物の確認になりません。


印刷物の確認内容

  • 紙の案内と、遷移先ページの内容が一致しているか

  • スマートフォンで文字や相談ボタンが読めるか

  • 転送後も計測用パラメータが保持されているか

  • GA4の接続先が対象サイトのプロパティか

  • テスト訪問で想定した参照元・メディアや施策名を確認できるか


WixではGoogleタグを接続してGA4を利用できます。UTM付きのURLを作ることと、サイト側でGA4へデータを送ることは別の準備です。接続、同意設定、ブラウザーによる計測制限もあるため、URLに目印を付けただけで全訪問を記録できるとは考えないでください。


短縮URLや転送サービスを利用する場合は、運営元、契約の有効期間、遷移先を変更できる条件も確認します。サービスが止まったとき、印刷済みのQRコードの行き先に影響するためです。長期間配る会社案内なら、誰がいつまで管理するかも決めておきます。



配布後は、QRコードからの流入をGA4で計測し、読み取り回数と区別する


GA4で確認できるのは、計測されたサイト上の行動です。QRコードをカメラで読み取ったあと、ページを開かなかった人は、その訪問として記録されません。同じ人の再訪や、計測への同意条件も数字に関わります。


そのため、「QRコードが100回読まれた」と「QR用URLから100セッションを計測した」は別の報告です。読み取り回数を提供するQRサービスを使う場合も、そのサービスの集計条件とGA4の条件を同じものとして扱わないでください。


GA4では、対象期間を固定して、設定したセッション参照元 / メディアやキャンペーンの値を確認します。掲示物ごとに比較する場合は、utm_contentに対応するセッションの手動広告コンテンツなど、必要なディメンションを使えるレポート・探索を確認します。ランディングページのURL表示だけからUTMの値を探すのは避けましょう。


Googleの資料では、UTMは「ランディング ページ + クエリ文字列」などのディメンションでは省略されると説明されています。付けた値がURL欄に見えないだけで、計測に失敗したと判断しないことです。



問い合わせへの貢献は、訪問数だけでは判断できない


チラシから訪問した人が多くても、相談につながったとは限りません。問い合わせページのpage_viewは閲覧の記録です。ボタンのクリックも、フォーム送信の完了と区別します。


generate_leadなどのイベントを成果として使う場合は、何をしたときに送信され、どのフォームを対象にしているかを先に確認します。イベントの名前だけでは、営業相談だけを正しく数えていると判断できません。テスト送信や迷惑送信との区別も、受付記録と合わせて整理します。


問い合わせの計測がまだ整っていないなら、まず「どの配布物から、どのページへの訪問が記録されたか」を確認する範囲にとどめます。未計測の成果をゼロと報告せず、「問い合わせへの貢献は未確認」と残してください。


配布数が違うチラシとPOPを、訪問数の大小だけで評価するのも早計です。配布場所、期間、配布数、案内したサービス、ページ内容を記録し、条件を踏まえて次回の変更点を決めます。POPの掲示と手渡しチラシでは接触機会が異なり、単純な効率比較が難しい場合もあります。



制作会社には、印刷前の段階で相談する


QRコードを入稿したあとでは、URLの間違いや計測の分け方を直しにくくなります。紙面が固まる前に、以下の情報をWeb制作の担当者にも共有してください。


Web担当者へ共有する内容

  • 配るものと配布場所・期間

  • Webで案内したいサービスと、訪問者に取ってほしい行動

  • 使用する遷移先ページと、スマートフォンの表示

  • 比較したい単位とUTMの命名一覧

  • GA4の接続・計測の確認担当と、配布後の評価日


WixerDesignでは、Wix・Wix Studioによるサイト制作に加え、既存ページの改善や公開後の運用についても相談を受け付けています。チラシの案内とWebページがつながっていない、訪問数は見えるが次に何を直すか決められないときは、現在の配布物と遷移先URLを共有してください。対応可能な範囲を確認したうえでご案内します。





本記事は2026年10月7日に確認した公式資料に基づきます。例示した施策名・URLは設計を説明するためのもので、実在の施策や計測結果ではありません。


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