Wixエンタープライズで変わる、大企業のWeb運用とDX支援
- 平川 亮二

- 2025年11月13日
- 読了時間: 6分
大規模組織のWeb運用は、いま“見直し期”に来ている
本社サイト、事業ブランドサイト、キャンペーンLP、採用サイト……。
大企業やグループ企業では、気がつけば「誰が何を管理しているのか分からない」Webサイトが増えがちです。
サイトごとに担当部署が違う
アクセス解析やKPIの見方がバラバラ
権限管理が属人的で、セキュリティリスクも見えにくい
こうした“見えない運用コスト”は、DX 推進にブレーキをかける原因にもなります。
Wix の「エンタープライズダッシュボード」は、そうした課題に対して「アカウント全体を俯瞰し、運用をマネジメントするための中枢」として設計された機能群です。
エンタープライズダッシュボードとは?
Wix Studio エンタープライズアカウントに紐づく複数サイトを、ひとつのハブから管理・モニタリングできるのがエンタープライズダッシュボードです。
ダッシュボードを起点に、次のような領域をまとめて扱えます。
すべてのサイトの一覧・作成・整理(テンプレートや自社カスタムテンプレートから新規作成も可)
チーム・役割・権限の管理(誰がどのサイト/フォルダにアクセスできるかを制御)
アクティビティログやカスタマーケアチケットの確認(いつ・誰が・何を行ったか、サポート履歴も含めて追える)
IP 許可リストや SSO、監査ログなどのセキュリティ機能の設定(エンタープライズ限定機能)
CMS コレクションの共有・複製など、大規模運用を想定したコンテンツ管理
Wix 自体がエンタープライズグレードのインフラと高度な SEO・マーケティングツールを備えたプラットフォームであり、その“アカウントレベルの司令塔”が、このエンタープライズダッシュボードというイメージです。
WixerDesign視点:なぜ「ダッシュボード」がDX支援の要になるのか
1. 権限とセキュリティを“設計”できる
エンタープライズ向け Wix Studio では、チームメンバーごとに役割とアクセスレベルを細かく設定できます。
本社のコーポレート・コミュニケーション
事業部ごとのマーケティングチーム
社内デザインチームや外部パートナー
など、関係者が多いほど「どこまで触っていいか」の線引きは重要になります。
さらに、IP 許可リストや SSO、監査ログなどの機能を組み合わせることで、「誰が・どこから・どのようにアクセスしているか」を管理できるセキュアな環境を構築できます。
WixerDesignとしては、「サイト制作」ではなく「権限設計を含めた運用基盤づくり」まで伴走できるのが、この領域の大きな価値だと考えています。
2. サイト群全体を“資産”として管理できる
エンタープライズダッシュボードの「サイト」画面から、アカウント配下のサイトを一覧・検索・作成できます。
加えて、カスタムテンプレート機能や CMS コレクション共有を組み合わせることで、
グループ全体で共通テンプレートを使い回す
共通のニュース/拠点情報/商品データなどを CMS で一元管理し、複数サイトに展開する
といった“Web資産の再利用と標準化”がしやすくなります。
これにより、各サイトを個別にゼロから作り直すのではなく、「設計された仕組みの上で横展開していく」運用モデルへ移行できます。
3. データドリブンな改善サイクルを回しやすい
エンタープライズダッシュボードでは、サイトのアクセス解析や売上データをアカウントレベルで確認できます。
どのサイトがトラフィックを牽引しているか
どの施策が売上や問い合わせにつながっているか
デバイス/地域ごとのパフォーマンスに偏りがないか
といった視点で「サイト群全体のパフォーマンス」を俯瞰できるため、“作って終わり”ではなく“改善し続けるための指標づくり”がしやすくなります。
WixerDesignの保守運用サポート(「つくる」から「育てる」へ)とも非常に相性がよく、レポートや定例ミーティングの設計とセットでご提案しやすいポイントです。
導入時に押さえておきたい3つのステップ
ステップ1:現状のサイト・組織構造を棚卸しする
エンタープライズダッシュボードはあくまで“ハブ”なので、まずは次のような棚卸しから入るのがおすすめです。
どんなサイトが、いくつ存在しているか
どの部署・チームが、どのサイトを管理しているか
すでにどんな分析ツール/KPI が使われているか
この整理をしたうえでダッシュボードに構造を写し込むと、後からの権限変更やサイト追加もスムーズになります。
ステップ2:権限設計とルールづくりを先に決める
機能が豊富な分、「とりあえず使い始めたらカオスになった」というケースも起こり得ます。
役割(ロール)ごとの基本ルール
どのサイト/テンプレート/CMSを誰が触れるか
IP 許可リストや SSO をどの範囲から導入するか
など、“機能の使い方”ではなく“運用ルール”から先に決めることが重要です。
WixerDesignでは、社内デザインチームや情報システム部門を含めたワークショップ形式で、このあたりのルールメイキングをご一緒することも可能です。
ステップ3:改善サイクルとレポートの型をつくる
導入後は、アクティビティログやアクセス解析、サポートチケットなどを「見て終わり」にせず、改善サイクルに組み込むのがポイントです。
月次・四半期ごとのレポートテンプレート
事業側・広報側・IT側、各ステークホルダーが見るべき指標
改善アイデアをどこまでサイト群に水平展開するか
といった“運用の型”を一度作ってしまえば、ダッシュボードは単なる管理画面ではなく、「DXプロジェクトの進捗を可視化する計器盤」として機能し始めます。
プラットフォームに“任せきり”にしないための注意点
エンタープライズダッシュボードは強力ですが、導入しただけで勝手に運用がうまく回るわけではありません。
ベンダーロックインへの不安
担当者異動時にノウハウが引き継がれないリスク
社内のリテラシー差による「使いこなせない問題」
といった点にも目を向けておく必要があります。
WixerDesignでは、Wix Studio の設計・構築だけでなく、
運用マニュアルやガイドラインの整備
社内向けトレーニング(デザイナー/担当者向け)
定例レビューと改善提案
までをセットにした「伴走型のエンタープライズ支援」を前提にしています。
まとめ:Web運用は「点」ではなく「面」で、そして「面」から「仕組み」へ
エンタープライズダッシュボードは、
複数サイトをひとつの視点で管理したい
権限やセキュリティをきちんと設計したい
データを起点に、継続的な改善を回していきたい
という企業にとって、“Web運用のOS”のような存在になり得る機能です。
WixerDesignは、Wix Studio/Wix エンタープライズのパートナーとして、「サイト制作」だけでなく「ダッシュボードを活かした運用・DX支援」までご一緒したいと考えています。
すでに Wix を使っていて、運用を整理したい
他社 CMS から移行を検討している
グループ全体の Web 戦略を見直したい
といったご相談があれば、エンタープライズダッシュボードを前提にした構成案からご提案できます。お気軽にお問い合わせください。


